会社四季報業界地図2022年版の販売が開始されたので購入しました。各業界のトレンドが,業界天気予想として雨〜快晴と一目でわかること,注目の分野に関しては2030年の予想までわかることが面白いとまず感じました。
そして,各業界について500文字程度でコンパクトにまとめられており,業界ごとの企業の規模感・シェア率,勢いが短時間で把握できることが良いと改めて感じました。
『2030年の業界天気図』が巻頭に特集として掲げられていましたが,リチウムイオン電池,宇宙開発,クラウドが2021年度〜2030年度にかけて市場が急拡大し,多くの企業が利益を上げるかなり好調な状況と予想されていたのは納得でした。宇宙開発については,民間企業における開発が急速に進んでおり,先日,イーロン・マスク率いる米国のスペースX社が,史上初の民間人による宇宙旅行を成し遂げたばかりです。今後,ロケットや衛星を始め,それに関連した産業が次々に立ち上がり,宇宙産業の市場は拡大していくことが多いに予想されます。また,EV市場の急速な拡大に伴うリチウム電池需要の大幅な上昇,コロナ窩によるテレワーク普及に伴うクラウド市場拡大は納得でした。
個人的に面白いと思ったのは,病院グループの市場予想が2021年は”曇り”2030年には”雨”と言うことです。コロナウイルスのため,病院受診控えが生じ,直近での売上高が減少することは想像に安いですが,2030年度は業界の環境はさらに悪化する,ということです。日本は他国と比べ,病院数が多いですが,患者数が減少していること,社会保障費が抑制されているため,病院の経営はさらに悪化するとのことです。確かに,病院の収入源である患者数は人口とともに減っていくので,収入が減るのは当然の流れと言えそうですね。
ただ,世界の流れでは,AIやDX,バイオテクノロジーによる新たなヘルスケア産業創出が続いており,市場規模も拡大しているので,健康に関わる全ての領域が縮小するとは言えないと思います。バイオテクノロジーに関しては,日本はニッチながらも再生医療や癌などの創薬開発において期待されるでしょう。今後,動向に注意して観察していきたいと思います。
今日四季報を受けて今後詳しく調べたいと思った領域
・脱炭素
・5G
・DX
・半導体
・リチウムイオン電池
・宇宙開発
・eコマース
・クラウド