ダナハー概要
1969年に、スティーブ・レイルズ氏とミッチェル・レイルズ氏によって不動産会社として設立されたが、不動産業よりも経営状況の悪い企業を買収して、立て直したほうが大きい利益を出せると判断し、1984年、製造業者を軸とした経営方針へと舵を切りました。
その後、ヘルスケア関連企業を含む企業買収を繰り返し、2016年に工業機械部門をフォーティブ(FTV)としてスピンオフし、ヘルスケア事業主体となりました。2018年には、歯科部門を2019年エンビスタ・ホールディングスとしてスピンオフし、2019年にはGEライフサイエンスを買収し、ライフサイエンスの中でも事業選択を進めています。
テクニカル
2021年8月5日現在、テクニカル的に強いです。ここ10年、上から短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線の順であり、長期にわたって上昇傾向であるのがわかります。
2020年4月頃にコロナによる落ち込みがありましたが、以降、現在に至るまで概ね上から50日移動平均線、150日移動平均線、200日移動平均線の順となり
上昇傾向を回復しています。
2019年頃からは、S&P500を話回る上昇傾向となっており、テクニカル的にはかなり強いと言っていいでしょう。
ファンダメンタル
2018/12 | 2019/12 | 2020/12 | 2021/12(予) | |
売上高 | 17,049 | 17,911 | 22,284 | 28,665.77 |
営業利益 | 3,055 | 3,262 | 4,660 | |
当期利益 | 2,651 | 3,008 | 3,646 | 6,138.53 |
PER | 30.11 | 46.42 | 60.83 | 35.24 |
過去3年分にわたって取り上げてみると、売上高、営業利益、当期利益全て順調に伸びていることがわかります。2019/12〜2020.22にかけては売上高24%の上昇となっており、提供サービスに強い需要があることが伺えます。当期利益も+20%超えであり、成長著しいと言えます。
株価は
2019/12 高値:153.89ドル
2021/12高値:228ドル(前年同期比+48.2%)
であり、PERも上昇し続けていることから、投資家達から人気が上昇していることがわかります。
インパクト投資としての一面も
ダナハーは、SDGsの「生活の質向上」「環境問題」に貢献するサービスを提供しており、インパクト投資の面もあると考えられます。
ライフサイエンスや医療診断機器を開発、ていきょうしており、これにより患者の生活の質上昇に貢献しています。また、水質検査、濾過による水処理にも取り組んでおり、世界インパクト投資ファンドにも組み込まれています。
まとめ
・ヘルスケアを中心としたサービスを提供し、積極的な買収を繰り返し成長している。
・テクニカル、ファンダメンタルともに強い。
・投資家からの人気の上昇も重なり、株価は上昇し続けている。
・SDGsの課題を解決するサービスを提供しており、本企業への投資は、インパクト投資になりうると考えられる。投資してリターンを求めるだけでなく、社会的課題の解決に寄与することもできる。